Column コラム

オーガニックコスメについて、考える。

こんにちは、チャントアチャームです。

新年明けましておめでとうございます。
2019年初めての「知ることからも、美しく。」をお読みいただきありがとうございます。
今年も小さな疑問や、気づきこそ大切に。ナチュラル&オーガニックについてあれこれ取り上げていきたいと思っていますので、お付き合いよろしくお願いします!

さて、前回に引き続き「オーガニックって何だっけ?」というテーマでお送りする2回目。
今回は「オーガニックコスメ」について、考えてみたいと思います。

オーガニックコスメと認証マーク

みなさんは普段、オーガニックコスメを選ぶときに何を基準にしていますか?
わかりやすさから、何かしらのオーガニック認証マークを目印に選んでいるという方も多いのではないでしょうか。
でも同時に、認証マークの種類がありすぎて※1、何を選ぶのが良いか?どんな違いがあるのか?よくわからずに売り場で混乱してしまった…という方も案外多いかもしれません。
※主なオーガニック認証団体:「Soil Association(イギリス)」「Demeter(ドイツ)」「ACO(オーストラリア)」「ECO CERT(フランス)」「NaTrue(ベルギー)」「COSMEBIO(ドイツ)」「BDIH(ドイツ)」「USDA(アメリカ)」等。記載はごく一部で、このほかにも沢山の認証マークがある。

そもそも、なぜ認証マークはこんなにも種類があるのでしょうか?
なぜ、日本製のオーガニックコスメなのに、海外の認証マークばかりなのでしょうか?

 

―『日本にはそもそも、国が定めたオーガニックコスメの基準が無い。』

日本国内には、国が定めたオーガニックコスメの基準や定義がありません。
食品には「有機JAS」マークがありますが、これは農林水産省が食品に限って認定しているものなので、厚生労働省が管理している化粧品には適用されないのです。
「国の基準が無い」=「罰則規定もない」ということになります。そのため、何をオーガニックと考えるのかは、いわば化粧品会社の自由。極端な例を出すと、石油由来の成分にほんの1滴オーガニックのエッセンシャルオイルを入れただけでも、オーガニックコスメとして存在できてしまうということになります。さらに言えば、オーガニック食品のように第三者のチェックや製造~流通までの基準もないため、環境に配慮せずに製品が作られているケースも否定できません。(前回お話しましたが、この"環境への配慮"こそがオーガニックの本質であり、価値なのに!です。)

 

―『だから、海外のオーガニック認証マークが普及』

国の基準が無いうえ、日本には欧米のように知名度のあるオーガニックコスメの認定機関もありません。そのため、前述のような「なんちゃってオーガニックコスメ」との違いを明確にするためには、認知度がある海外の認定機関に頼らざるを得ません。
日本製であっても海外のオーガニック認定を受けている化粧品が多く誕生した背景には、このような事情があるのです。

 

―『海外にも、いまだにオーガニックコスメの統一基準はないという事実』

海外(主にヨーロッパ)でオーガニック認証マークが数多く誕生した背景には、2000年初頭に起こったオーガニック食品ブームがあります。
もともと食品のオーガニック認定を行っていた団体が、相次いで化粧品についても独自基準を設けて審査・認定を行うようになった結果、認証マークの種類が増えていきました。
各団体は民間の組織ということもあり、なかなか「統一の基準を定めよう!」という流れが起きず、各国各団体の認証基準にはバラつきが生じたままでした。

ところが最近、オーガニックブームがヨーロッパだけでなく世界的に広がったことから、改めて認証基準の統一を求める気運が高まってきました。
すでに動きは始まっており、ヨーロッパの主要な認証団体が集まって、2017年に「COSMOS(コスモス)認証※2」がすでに誕生しています。今後もこのような動きが活発になれば、オーガニックコスメにも世界基準が定まる可能性が考えられます。
※2. 2010年ベルギーのブリュッセルにおいて、ヨーロッパでは有名な5つの認証団体が参加して新たな認証団体「コスモス」を設立した。「コスモス」設立の目的は、ナチュラル&オーガニックコスメのEU統一基準を作ることである。2017年から5つの団体が同じ基準によって、新製品の認証を行うと公表している。

 

さて、今回はオーガニックコスメと認証マークについて掘り下げてみましたが、いかがでしたでしょうか。
色々と書いてきましたが、何をもって「オーガニックコスメ」とするのかは、まだまだ選ぶ側に委ねられる状況なのだと思います。
曖昧と言ってしまえばそれまでなのですが、答えが1つでは無いからこそ、ここまでオーガニックコスメの種類も増え、より魅力的に広がったのだと思います。
呼び方ひとつとっても、10年くらい前だと「グリーンコスメ」と呼ばれていたのが、「エシカルコスメ」や「ナチュラルコスメ」、そして「オーガニックコスメ」になり、最近では「ボタニカルコスメ」という表現も多くなってきました。きっとこれからも呼び方や認証基準については、時代とともに変化する部分もあるのだと思います。

オーガニックコスメを自分らしく取り入れて楽しむためには、認証マークは一つの参考にしながら、まずは肌に合うかどうか、そして自分が心地よく感じるかどうか、ということを見極めて選ぶこと。そして、原料の由来や製造の背景を知って選ぶことが大切だと思います。
(事実、すでに日本のナチュラル&オーガニックコスメ市場には、認定の有無に関わらず、ポリシーを持って、厳しい独自基準でつくられた製品がたくさん登場しているからです。)
このあたりを意識すると、オーガニックコスメの世界がさらに広く楽しくなるのではないでしょうか。
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