Column コラム

日焼け止めを知る

こんにちは、チャントアチャームです。
日差しがだんだん力強くなり、そろそろ紫外線対策が気になり出す季節ですね。
「SPF値の高いもの」、「ノンケミカルなもの」、「つけ心地が快適なもの」、「価格が良心的なもの」…。
技術がどんどん進化し、毎年様々な機能と特長の新商品が発売される日焼け止めですが、
みなさんは、何を基準にして選んでいますか?

今回から2回にわたって、日焼け止めの基礎知識をお伝えしたいと思います。
ぜひ、自分に合った日焼け止め選びのご参考に!

「美しい素肌を保つため」「肌の老化を遅らせるため」という答えもあると思いますが、まずは皮膚の役割からみたスキンケアの必要性について考えてみましょう。

ちょっとショッキングなニュース

少し話が変わりますが、昨年2018年7月、日焼け止めについての少しショッキングなニュースが世間をにぎわせたのをご存知でしょうか?
それは、『ハワイ州で2021年1月1日から、サンゴ礁への有害性が指摘される物質を含む日焼け止めの販売を禁止する法案が可決された』というもの。
禁止されるのは、市販の日焼け止めに広く利用されている紫外線吸収剤―「オキシベンゾン」と「オクティノクセイト」―を含む日焼け止めで、これらの物質が海水浴やサーフィンを楽しむ人の肌を経由して海に蓄積し、サンゴの白化などの原因になっているという研究結果を受けたためです。
私たちの肌を守る日焼け止めが、海を汚染し、美しいサンゴ礁に甚大な影響を及ぼしていたという事実を、まざまざと感じさせるものでした。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤とは?

では、サンゴに影響をもたらした「紫外線吸収剤」とは何なのでしょうか?

紫外線吸収剤とは、日焼け止めに含まれる成分の一種で、配合されているものは一般に「ケミカル成分配合」や、「ケミカル処方」などと呼ばれています。
この紫外線吸収剤は、一般に無色透明のため、肌上で白浮きがないのが特長。塗り心地もなめらかで、紫外線散乱剤と組み合わせれば、高SPF値で使い心地の良い製品ができます。
しかし、吸収できる紫外線の量や種類に限りがあり、配合量は法律で制限されています。特にUV-A(長波紫外線)を吸収できるものは少ないため、紫外線吸収剤のみでSPF値やPA値の高い製品を作るのは難しいとされています。
メカニズムとして、紫外線を一旦肌の上で吸収し、化学反応によって熱エネルギーに変換・放出することで紫外線が肌内部に侵入するのを防ぎますが、紫外線防御力が高い分、肌への負担が大きく、肌刺激を感じる人も多いようです。

これに対して、「紫外線散乱剤」配合の日焼け止めがあります。一般に「ノンケミカル処方」と呼ばれるもので、チャントアチャームのUVフェイス&ボディプロテクターも「紫外線散乱剤」のみを配合しています。
「酸化亜鉛」や「酸化チタン」などといった主に粉体の散乱剤を用い、言葉通り、肌表面で受ける紫外線を乱反射させて紫外線の影響を防ぐメカニズムです。紫外線吸収剤とは違い、肌の上で化学反応は起こさないため、肌への刺激や負担を抑えられる点が最大のメリットです。
デメリットは、白浮きしやすくSPF値が上げにくいという点です。SPF値を上げるために、たくさんの量を配合してしまうと、散乱剤は白色の粉末なので白浮きしやすい製品になります。さらに、テクスチャーも伸びが悪く、パサパサときしむような感触が出やすくなります。たとえ肌に優しい処方でも、使い勝手が悪いものになってしまうのが難点です。
これらの事情から、今までSPF値30程度で、紫外線防御力はあまり高くないものが主流だったのですが、最近では、粉体粒子を細かくするなどの技術の発達により、SPF値40前後の高い防御力を備えた製品も出回るようになってきました。

「SPF」と「PA」って何?

さて、ここまでに何度か登場してきた「SPF値」という言葉についても、ここで少しおさらいします。「SPF」と「PA」は、日焼け止めの紫外線防御効果を示す指標です。
「SPF」は Sun Protection Factor の略語で、主としてUVB(紫外線B波)によるサンバーン(赤くなる日やけ)への防止効果を表し、数値が大きくなるほどサンバーンの防止効果が高くなります。
しかし、SPFが50程度であれば紫外線の強い場所や紫外線に過敏な人であってもUVBによる炎症を防止できるとの考えから、SPF測定法により測定した結果、SPFが50より有意に高い場合には、「SPF50+」と表示されています。

「PA」は Proteciton Grade of UVA の略語でUVA(紫外線A波)の防止効果を表しています。
PAはUVAによる短時間で皮膚が黒くなる反応(持続型即時黒化)を指標にしたUVAの防御効果を表しており、「PA+」(UVA防止効果がある)、「PA++」(UVA防止効果がかなりある)、「PA+++」(UVA防止効果が非常にある)、「PA++++」(UVA防止効果が極めて高い)のいずれかで表示され、「+」の数が多いほどUV-A防止効果が高いことを示しています。

日焼け止めの上手な使い方

肌への効果を求めるあまり、SPF値とPA値の高いものを求めがちですが、実は「値」にこだわって選べばそれでOK、というわけでもありません。
炎天下のスポーツやレジャーというシーンに限らず、日常生活でも、汗や水、皮脂、さらにはタオルやハンカチによる摩擦で、UV効果は少しずつ落ちていってしまいます。
紫外線から徹底的に肌を守りたいなら、せめて2時間おきにはこまめに塗り直し、紫外線防御効果を持続させることが大切になってきます。

さて、ここまでいかがでしたでしょうか?
日焼け止めの基本を知ることで、少し、見方や選び方も変わるのではないでしょうか。
次回は少し視点を変えて、「そもそも日焼け止めはなぜ必要なのか?」お話してみたいと思います。
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